米国で新車販売の10%未満を占める電気自動車のシェアが低下している。Slate Autoはこの傾向を反転させるため、航続距離や装備ではなく低価格を前面に押し出した小型の2ドア電動ピックアップを開発した。Honda Civicより短いこの車両のベースモデルには、手動式のウインドー・クランクが備わる。
Slateの65キロワット時のリン酸鉄リチウムバッテリーは、最長205マイルの航続距離を実現する。一方、最も基本的なTesla Model 3は、1回の充電で320マイルを超える距離を走行できる。Slateは、航続距離を限定し、装備をオプションとすることで、ベースモデルの価格を$25,000未満に設定する計画だ。
米国では、ドライバーの1日あたりの平均走行距離は35マイル未満で、個人の自動車移動の約90%は20マイル以下だとされている。Ford F-150 Lightningは、高価格であることに加え、約300マイルの航続距離に必要な大型バッテリーが理由となり、December 2025に生産終了となった。Slateは、予約注文分の納車を2026年後半に開始する計画だ。
重要な理由
Slateのアプローチは、電気自動車の普及において、長い航続距離と充実した装備がすべてのユーザーに必要なのかという議論を提起している。1日の走行距離や短距離の移動が中心であることは、より小型のバッテリーと限定的な機能が、特定の利用形態に適合する可能性を示している。しかしこの選択により、航続距離や装備よりも価格を優先する購入者に、購入層が限定される可能性がある。Tesla Model 3との比較は、消費者が航続距離の差を直接比較検討することを示している。Ford F-150 Lightningの生産終了も、大型バッテリーを搭載する電動ピックアップでコスト圧力が続いていることを示唆している。残る問題は、Slateの低価格目標が、ベースモデルの制約を受け入れられるものにするほど幅広い購入者層を形成できるかどうかである。