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Salesforce、Dreamforce技術カンファレンスで初の推論モデルKoaを発表

更新日: 2026年9月15日 · 4 分で読めます

公開: · 記事の受信: · 処理時間: 6 分

Salesforce、Dreamforce技術カンファレンスで初の推論モデルKoaを発表
現代的な技術カンファレンスのステージ

Salesforceは、テクノロジーカンファレンス「Dreamforce」で、同社初の推論モデルKoaを発表した。NvidiaのオープンウェイトモデルNemotronを基盤とするKoaは、販売、マーケティング、カスタマーサポート業務に特化するよう、両社によって追加学習が施された。

同モデルは、Salesforceの顧客が顧客からの質問への回答や予約の設定といった業務向けに人工知能エージェントを構築するAgentforceプラットフォームで、選択肢の1つとして提供される。SalesforceのAI担当バイスプレジデントであるJayesh Govindarajanは、同社がこれまで小規模でタスク特化型の言語モデルを開発してきた一方、推論を必要とする処理では、これまでフロンティアモデルのプロバイダーに依存していたと述べた。長時間にわたるタスクや複数段階のタスクは、ClaudeやChatGPTなどのモデルに振り分けられていた。

Govindarajanによると、Salesforceがこれまで自社のエンタープライズ級モデルを開発できなかった主な理由は、高度で、データソースが公開され、米国発の基盤モデルが存在しなかったことだった。Nemotronはこのニーズを満たした。学習プロセスでは、Salesforceの顧客の実データは使用されなかった。その代わり、怒っている顧客に対応するサポート担当者から、契約成立を目指す営業担当者まで、さまざまなシナリオを模倣した合成データが生成された。

Salesforceは、顧客がエージェントに実行させたい業務において、KoaがClaudeやChatGPTよりも高い成果を上げ、トークン使用量の面でも低コストになることを目指している。Nvidiaのエンタープライズ生成AIソフトウェア担当バイスプレジデントであるKari Ann Briskiは、Nemotronの推論アーキテクチャが、トークン効率、迅速な初回応答、効果的な推論を提供すると述べた。

Salesforceは、AnthropicとOpenAIから完全に距離を置くわけではない。同社はさらに、ClaudeForceとの提携を発表した。この仕組みにより、企業はClaudeをAIインターフェースとして利用しながら、データをSalesforceのインフラ内に安全に保持できる。

なぜ重要なのか

KoaがAgentforceに追加されたことで、Salesforceの顧客は、複数段階にわたる営業、マーケティング、サポート業務において、フロンティアモデルのプロバイダーに代わる選択肢を得る。Salesforceが小規模でタスク特化型のモデルからエンタープライズ級の推論モデルへ移行したことは、Nvidiaのオープンウェイト基盤モデルを社内での特化にどのように活用できるかを示している。合成データによる学習を選択したことで、実際の顧客データを使用せずに済む一方、実際の業務環境におけるモデルの性能を別途検証する必要がある。ClaudeForceとの提携も継続していることから、KoaはAnthropicとOpenAIのモデルを全面的に置き換えるのではなく、Agentforce内の選択肢を広げるものだとみられる。残る最大の疑問は、より高い成果とより低いトークンコストという目標が、顧客による利用で実証されるかどうかだ。

背景

Nvidiaは、FikirPilotのアーカイブに初めて登場する名前ではない。過去90日間に、この名前が登場する記事を20本公開しており、最新の記事は2026年9月12日付だ。

用語:エージェント

AIエージェントとは、単一の回答を生成するのではなく、目標を達成するためにツールを呼び出し、複数段階の作業を実行するソフトウェアである。

出典: TechCrunch AI