Dinoboyは、1つのボタンで操作する携帯ゲーム機として発表された。ボタンは1つで十分だ。比較として、Atari 2600でさえボタンは1つだったのに対し、Steam Deckには約24個のボタンがあることも指摘されている。
このデバイスは、Google Chromeでインターネット接続が切れたときに読み込まれ、スペースキーでプレイするおなじみの恐竜ジャンプゲームを、本体内で直接実行する。その1つのボタンは、親指が自然に収まる位置にある。2分割構造の本体は、ここからヒンジで開くと、上部に大きな画面が現れ、下部には手に持つ部分が残る。白黒画面は、オリジナルのGame Boyのドットマトリクス表示を再現した2色モードに対応している。
制作者のPaulは、このデバイスを「ドゥームスクローリング」をやめるために設計した。ヒンジの近くに隠されたNFCタグは、スマートフォンを近づけると機内モードをオンにする。Paulは以前にも、アーケード筐体を備えたより大型の類似機を発表していた。
なぜ重要か
Dinoboyは、ゲームハードウェアで長年増え続けてきたボタンと機能の多さに対する、意識的な簡素化の試みとして読み取れる。Steam Deckに約24個のボタンがある中で1つのボタンへの回帰は、操作の選択肢ではなくゲームそのものを前面に押し出している。このデザインの本当の重みはゲームの先にある。このデバイスはスマートフォンでの絶え間ないスクロール習慣を断ち切るために設計されており、NFCタグでスマートフォンを機内モードにすることは、この目的がハードウェアに移されていることを示している。Hackadayで伝えられた、1人の制作者の手から生まれたこのプロジェクトは、デジタルデトックスの追求が個人のデザイナーのレベルでも共感を得ていることを示している。Paulのアーケード筐体を備えたより大型のバージョンは、これが1回限りの試みではないことを思わせる。一方で、単一目的のデバイスが日々の習慣を恒久的に変えられるかどうか、そしてこのプロジェクトがより広い層に届くかどうかは、今のところ答えが出ていない。