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Steam Frame:Ars Technicaレビュー

更新日: 2026年9月15日 · 5 分で読めます

公開: · 記事の受信: · 処理時間: 2 時間 51 分

Steam Frame:Ars Technicaレビュー
テーブルの上に置かれたVRヘッドセット

Valveは、2026年に予約受付を開始した価格$1,059のスタンドアロン型バーチャルリアリティヘッドセットSteam Frameにより、長らく表舞台から遠ざけていたVRへの取り組みを再開する。約1週間使用した印象では、快適で細部まで配慮された設計である一方、バッテリー、ソフトウェア、性能面の問題により、未完成の製品という印象を与える。

Steam Frameの重量は440 gで、Meta Quest 3の515 gより約15%軽い。21.6 Whのバッテリーを後頭部側に配置することで重量のバランスを取り、長時間使用した際に前方へかかる圧力を軽減している。しかし、背面のバッテリーによりヘッドセットを着けたまま頭をもたせかけることが難しく、眼鏡を使用する人の場合はフレームに圧力がかかることもある。

デバイスは片目当たり2160 x 2160の解像度、最大144 Hzのリフレッシュレート、110度の視野角を提供する。外部カメラにより、ベースステーションを必要としないトラッキング機能と周囲を確認する機能を実現している。アイトラッキング、フォービエイテッドレンダリング、SDカードスロットも備える。256GBモデルに加え、1TBのストレージを搭載した$1,299のモデルも用意される。コントローラーはMeta Questのデザインをベースにしつつ、追加ボタンと方向キーを備えている。

ヘッドトラッキングでは、素早く動いた際に揺れや映像の残像が生じることがある。「Performance」モードでは、ほとんどのVRゲームでバッテリー駆動時間が1時間半をかろうじて上回る程度で、ファンは常に温風を吹き出し、耳に聞こえる音を発する。「Playtime」モードでは駆動時間が2時間を超えるものの、解像度が低下し、多くの場合72 Hzまで下がる。

近くのPCからのワイヤレスストリーミングは、同梱の6 GHz Wi‑Fi USBアダプターにより、通常5~10ミリ秒の遅延で動作する。ただし、接続設定の際に再起動が必要になることもある。ARMベースのハードウェア向けに調整されたSteamOSでは、互換性がより深刻な問題となっている。Doom VFRとI Expect You To Die 3は起動せず、Fruit NinjaとThe Labではグラフィックの不具合が発生した。テストでは、さまざまなゲームでデバイスの再起動が必要になるクラッシュが6回発生した。「Great on Frame」リストに含まれるのは、数千本のSteamVRゲームのうち、わずか数十本にとどまる。

Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3はVR以外のゲームでも性能が限られており、Returnalは720pの「Low」設定で9 fpsだった。一方、デバイスに同梱されるHalf-Life: Alyxは、専用の最適化により、妥協をほとんど伴わずスタンドアロンで動作する。

レビューは結論部分で$1,049とされているSteam Frameについて、$599のMeta Quest 3や$349のQuest 3Sと比べ、ほとんどのユーザーにとって高価だと評価している。軽量であること、Metaアカウントを避けられること、Linuxデスクトップにアクセスできること、Steam VRのライブラリを利用できることは利点だが、高価格、短いバッテリー駆動時間、ソフトウェア上の問題により、推奨できる範囲は限られる。

なぜ重要なのか

Steam Frameの真価が問われるのは、Valveが膨大なSteamVRアーカイブをスタンドアロンヘッドセットでどこまで利用可能にできたかという点だ。現在の互換性リストとテスト中の不具合は、ライブラリの規模と、実際に問題なく動作するゲームの本数との間に明確な隔たりがあることを示している。この状況は、特にPCに接続せずにSteamゲームへアクセスしたいユーザーや、Metaアカウントの利用を避けたいユーザーに関係する。軽量でバランスの取れた設計は使いやすさをもたらすものの、短いバッテリー駆動時間、性能低下、再起動を必要とする問題により、高価格に見合う価値はハードウェアよりもソフトウェアの成熟度に左右される。Half-Life: Alyx向けの特別な最適化と、ほかのゲームでの結果との差は、この体験がプラットフォーム全体の能力によるものなのか、それともゲームごとの調整によるものなのかという疑問を残している。

背景

SteamはFikirPilotのアーカイブにおいて新しい名前ではない。過去90日間にこの名前が登場する記事を12本公開しており、最新の記事は2026年9月15日付だ。

出典: Ars Technica