Vocciは、会議のメモを取るための指輪型デバイスを開発した。デバイスのボタンを2回タップすると録音が始まり、同じ操作で停止する。ボタンを長押しすると、アプリを開いている間はVocci AIに質問できる。録音中は、インジケーターライトと振動モーターがフィードバックを提供する。
6グラム未満のこの指輪は、内側と外側の表面にチタンを使用している。Vocciによると、1回の充電で8時間の録音が可能だという。プラスチック製の充電ケースは、指輪を3回充電できる。このデバイスは、騒音の大きいカフェで1時間を超える会話でも、おおむね正確なテキストに変換できる。一方、短いメモには同じ程度には適していないとされている。
アプリは、指輪の最も弱い点と評価されている。短い録音の後に、メモをもとにより長いAIインサイトを生成できる。各録音には、主要な文字起こし用のChat、録音中にボタンを押して取得した短い区間用のHighlights、会話の要約とインサイトを提供するNotesのセクションがある。Baseタブには、文字起こし、録音、それらから生成されたコンテンツが含まれているが、この構成は不要と見なされており、セッションの文字起こしを使って直接AIチャットを開始するオプションも見当たらない。アプリには、リマインダーアプリとの直接的な連携もない。
同社は、ユーザーがVocciのModel Context Protocol (MCP)を通じて他のアシスタントに接続できるとしている。このオプションがアプリに表示されるようになったのは、わずか数週間前だという。他の会議メモツールがAIを活用したインサイトやワークフローの自動化に向かう一方で、Vocciのプラットフォームはまだ完全には成熟していないと指摘されている。
リングは一般的なアクセサリーのように見えるため、秘密の録音に関してプライバシー上のリスクがある。録音インジケーターはユーザー側を向いており、同社は録音していることを明らかにするよう促しているものの、それで十分とは限らないと指摘されている。価格が$249のVocciは、PlaudやPocketなど他のメモ取りデバイスより高価だ。リングは、携帯電話の背面にデバイスを取り付けたり、ブレスレットやネックレスを使ったりしたくない人を対象としている。記事は2026年9月20日に公開された。
なぜ重要か
Vocciの利用価値は、ハードウェア単体がもたらす利便性よりも、アプリが録音をワークフローにどれだけうまく組み込めるかに左右されるようだ。短いメモで期待される精度や要約体験が限られている一方、リマインダーとの連携や文字起こしをもとにした直接的なAIチャットがないため、会議後の作業はユーザーに委ねられる。リングがアクセサリーのように見えることで、録音中に周囲の人がデバイスに気づかない可能性があり、ユーザーだけでなく会話に参加する他の人々にも関わるプライバシー上の問題が生じる。類似のメモ取りデバイスより高い価格も、こうした不足を補う価値があるのか疑問を抱かせる。残る問題は、Vocciがソフトウェア面の不足や他のアシスタントとの接続をどの程度補完できるかだ。