Ridley ScottとPaul Mescalの間で、Mescalが『犬と星々(The Dog Stars)』のプロジェクトを降板したことを理由に緊張が生じたとの主張は否定された。Oscar候補の監督による、Jacob Elordiを主演に起用した同作が公開されるなか、ファンはMescalがプロジェクトに残っていた場合、どのような作品になっていたかを議論した。
Puckの記者Matt Belloniは、Mescalの降板の背景には、『Gladyatör 2』の興行収入が期待を下回った責任をScottが同俳優に負わせ、Mescalを十分に「男らしい」と考えていなかったことがあると主張した。一方、Scottの代理人はEntertainment Weeklyに対し、この主張は「断じて事実ではない」と述べた。代理人によると、Mescalが別の映画のために行っていたリハーサルが撮影日程と重なっており、Scottは同俳優との再共演を望んでいるほか、Elordiにも満足しているという。
Mescalの降板については以前、Sam MendesがBeatlesのメンバーを題材に手がける全4作のシリーズで、Paul McCartneyを演じることが関係していると説明されていた。Scottは2024年、Mescalのスケジュールが埋まっていると話していた。『Gladyatör 2』は世界興行収入462百万ドルを記録したものの、製作費は300百万ドルを超えた。Scottは、Mescalの演技がRussell Croweに匹敵する水準だったと評価していた。
なぜ重要なのか
代理人の説明は、俳優の交代が個人的な対立というよりも、スケジュールの重複によって説明できることを示している。しかし、この見方によって、Puckの記事で提起された主張が世論の共感を得た理由まで消えるわけではない。議論の中心にあるのは、製作費が300百万ドルを超えた『Gladyatör 2』について、世界興行収入をどのように評価するのか、そしてそれをMescalのプロジェクト降板と関連付けられるのかという点だ。Beatlesのメンバーを題材にしたシリーズでMescalが担う役割は、スケジュール問題の具体的な根拠となっている一方、Scottが同俳優との再共演を望んでいることから、両者の関係が完全に断絶したと断定することはできない。残された疑問は、Mescalが出演するはずだったバージョンが創作面でどのような形になっていたのか、そしてElordiが出演する作品がこの変更によってどの程度影響を受けたのかということだ。