Perplexityは、エージェントプラットフォームComputer向けにハイブリッド処理機能の提供を開始した。このシステムにより、1つのAIエージェントがタスクを、クラウド上の高度なモデルと、Apple silicon Mac上でローカルに動作する小型のオープンウェイトモデルとの間で分担できる。機密データがデバイスの外に出ることはない。
同社は、タスクをクラウド上で開始し、同じタスク内の機密性の高い部分を、処理を再開したりコンテキストを失ったりすることなく、ユーザーのハードウェア上にあるモデルへ引き継げる初めてのシステムだとしている。この機能は、macOS 15以降を搭載したApple silicon Macで、企業顧客およびPro、Maxのサブスクライバーにオプションとして提供される。
このアーキテクチャは、クラウド上のモデルがタスクをサブタスクに分割し、振り分けることで機能する。ウェブ調査、長期的な計画立案、集中的な推論はクラウド上で実行される一方、プライベートなファイル、ローカルデータ、デバイス上の処理はMac上のサブエージェントに引き渡される。Perplexityのデバイス上で動作するPrivacy Gate分類器が、氏名、住所、口座番号、シークレットなどの個人情報をスキャンする。機密性の高いコンテンツが検出された場合、ユーザーは処理をローカルで行うか、共有するかを決定する。
ローカルで生成されたトークンについては料金が発生せず、クレジットはクラウドでの調整と振り分けにのみ使用される。デモでは、ある弁護士が秘匿特権の対象となる訴訟ファイルを扱いながら公開された判例を調査し、また、あるプライベートエクイティアナリストが機密の財務予測でモデルを更新し、投資委員会向けプレゼンテーションの第5版を作成する様子が紹介された。
なぜ重要なのか
この構造は、AIエージェントにおいてクラウドの処理能力とデバイス内のプライバシーのどちらかを選ぶのではなく、タスクごとに処理を振り分けるモデルを導入するものだ。特に、法務ファイルや財務予測などの機密性の高いコンテンツを扱うユーザーにとって重要なのは、データのどの部分をデバイス外に出すかを決める権限がユーザーに委ねられている点である。Privacy Gateが個人情報を分離することで追加の制御手段が提供される一方、分類を誤った場合に責任をどのように分担するのかは明確に示されていない。特定のオペレーティングシステム、ハードウェア、サブスクリプション条件に利用が限定されることで、この機能へのアクセスも制限される。ローカル処理に料金がかからないことは、コスト計算における主な決定要因が、クラウドでの調整と振り分けの利用になることを意味している。