OpenAIのデータセンター建設を監督していたChris Maloneが先週、退任した。2025年3月にデータセンター部門責任者として入社したMaloneの退任は、2027年に見込まれる株式公開を前にした幹部の相次ぐ離職に加わるものとなった。ここ数週間では、Denise Dresser、Brad Lightcap、Fidji Simoも同社を退職していた。
OpenAIは、Stargateプロジェクトでの厳しい立ち上がりを受け、データセンター戦略を、クラウド事業者から施設全体を借り受けるプロジェクトへと転換した。また、インフラ管理の責任者としてUday RuddarrajuとBrent Mayoを起用した。コンピューティング能力への予想支出を約600ビリオンドルから750ビリオンドルに引き上げたOpenAIは、SoftBank傘下のSB Energyと、Ohioで10ギガワット規模のデータセンター賃貸契約を締結した。
なぜ重要なのか
Maloneの退任は、OpenAIがデータセンター容量の拡大に向けて支出見通しを引き上げ、賃貸中心のモデルへ移行するなか、インフラ管理の継続性をめぐる問題を浮上させている。Uday RuddarrajuとBrent Mayoが責任者に起用されたことは、責任が新たな人物に移ったことを示しているものの、Maloneが進めていた業務がどのように引き継がれたのかは明らかにされていない。ここ数週間のほかの幹部の退任と併せて考えると、この変化により、2027年に見込まれる株式公開を前に、経営体制は従業員、事業パートナー、潜在的な投資家にとって注視すべきテーマとなっている。Ohioでの大規模な賃貸契約と引き上げられた支出見通しは、新たなインフラチームが担う業務範囲も広げている。
用語:データセンター
データセンターとは、冷却設備や無停電電源とともにサーバーを収容する施設であり、人工知能への投資をめぐる電力消費と水使用の議論は、こうした施設を中心に行われている。