Óscar GrimalがC++で開発し、MITライセンスで提供するオープンソースのPulseは、GHDLに依存しないVHDLシミュレーターとして開発が進められている。コンパイラーから波形出力まで、ツールチェーン全体を提供するこのプロジェクトは、テキストベースのインターフェースを採用しており、動作にはC++20対応コンパイラーとCMakeがあればよい。
現時点では基本的なIEEEパッケージと型がサポートされている一方、デフォルト値は利用できない。ロードマップには、generics、追加の型、改良されたシミュレーションエンジン、Verilogとの混合言語サポートが含まれている。
なぜ重要か
この取り組みは、VHDLシミュレーションにおいてGHDLに依存しない選択肢を提供する点で、既存ツールの代替を探している開発者の関心を引く可能性がある。コンパイラー、シミュレーション、波形出力を1つのツールチェーンに統合していることは、このプロジェクトが単なるシミュレーションエンジンではなく、より包括的な開発ツールを目指していることを示している。MITライセンスは、ソースコードの検証やプロジェクトの開発への貢献という点で、アクセスしやすい基盤を提供している。一方で、基本的なIEEEサポートに限られている現状とデフォルト値を利用できないことは、特に複雑な設計における利用範囲を狭めている。残る基本的な疑問は、generics、追加の型、混合言語サポートといった計画中の機能が、いつ、どの程度まで完成するのかという点だ。